感染性胃腸とは?
・食品や水を介して各種のウイルスや細菌に感染し、発熱、下痢(水様便、血便など)、腹痛、悪心、嘔吐などの胃腸炎の症状を来す病気です。発熱が先行し、下痢が遅れて出現したり、発熱を伴わず、下痢のみのこともあります。
・人やペットから接触感染することもあります。
・潜伏期間は病原体によりますが、おおよそ下記の通りです。
腸炎ビブリオ
【食中毒における代表的な原因食品】
魚介類の刺身、すし類
【潜伏期間】
10~24時間
サルモネラ
【食中毒における代表的な原因食品】
卵および卵製品、洋菓子類、加熱上十分な食肉
【潜伏期間】
5~72時間、平均12時間
病原大腸菌(腸管出血性大腸菌以外)
【食中毒における代表的な原因食品】
弁当や給食を原因とする事例の発生があるが、多くの事例では原因食品の特定困難
【潜伏期間】
12~72時間
カンピロバクター
【食中毒における代表的な原因食品】
鶏肉、牛生レバー、殺菌上十分な井戸水
【潜伏期間】
2~5日
ロタウイルス
【食中毒における代表的な原因食品】
飲料水、食物
【潜伏期間】
1~3日
ノロウイルス
【食中毒における代表的な原因食品】
カキなど貝類
【潜伏期間】
1~2日
感染性胃腸にかからないためには?
・水分をこまめにとり、水分上足(脱水症)に注意しましょう。
・特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は水分と栄養の補給を十分に行い体力が消耗しないようにしましょう。強い下痢止めの薬は使用しないようにしましょう。
感染性胃腸にかかったら?
・感染性胃腸にかからないためには、基本的な衛生習慣を身につけることが重要であり、食中毒の一般的な予防方法を守り、患者と濃厚な接触を避けましょう。
<家庭でできる食中毒予防の6つのポイン>
①食品の購入
表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入しましょう。
②家庭での保存
冷蔵庫や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
肉、魚、卵などを取り扱うことは、取り扱う前後に必ず手を洗いましょう。せっけんを使って洗った後、流水で十分に洗い流すことが大切です。
③下準備
生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で、果物や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品をきることはやめましょう。洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分けるとさらに安全です。
④調理
加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。
加熱を十分に行うことで、もし、食中毒菌がいたとしても殺すことができます。
⑤食事
温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷やしておきましょう。
調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置してはいけません。
例えば、O157は室温でも15~20分で2?に増えます。
⑥残った食品
残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう。
時間がたち過ぎたら、思い切って捨てましょう。