肝臓ガンとは
肝ガンには原発性肝ガンと転移性肝ガンがある。また原発性肝ガンには肝細胞ガン(約90%)と胆管細胞ガン(約10%)がある。
肝ガン疫学
わが国では年間約33000人の肝ガン死亡者がおり、約2:1と男性に多い(平成20(2008)年)
肝ガンの成因・病態生理
原発性肝ガンの70~80%はC型肝炎ウイルスによる肝硬変あるいは慢性肝炎に起因する。発がんメカニズムは明らかではない。
またB型肝炎ウイルスによるものは10%程度であり、ウイルス遺伝子の組み込みが発がんに関連する可能性が示唆されている。
肝ガンの症状
肝ガンに特徴的な症状はない。多くは慢性肝炎・肝硬変を伴っており、その症状がみられる。ガンが増大すると肝機能の悪化がみられ、肝不全の症状が出現する。
肝ガンの一般治療
早期診断が重要。外科手術、エタノール局注療法、経皮的マイクロ波凝固療法、経皮的ラジオ波焼灼療法など行う。
肝ガンの予後
治療法の進歩により予後は改善している。しかし、再発が多い。