感染症 症状別

腸管出血性大腸菌感染症(O157)(Enterohemorrhagic Escherichia coli )

腸管出血性大腸菌感染症とは?

・食品(生肉や野菜など)や水を介して、特定の大腸菌(腸管出血性大腸菌)に感染した場合に発症し、 無症状や軽症で終わるものがほとんどですが水様の下痢、激しい腹痛、大量の鮮血便、嘔吐、高熱と ともに、時には重症になることもあります。

・多くの場合は、感染してからおおよそ3~8日あとに頻回の水様便で発祥します。

・これら症状のある方の6~7%が、初発症状の数日から2週間以内(5~7日後)に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などを 発症するといわれています。溶血性尿毒症症候群とは、尿量の減少、血尿、蛋白尿などを起こす状態で、意識障害や神経症状などを 伴い、子供と高齢者に起こりやすいです。

腸管出血性大腸菌感染症にかからないためには?

・食中毒の一般な予防法を守り、患者と濃厚な接触は避けましょう。

・レバーなどの食肉を生で食べることは控え、加熱上十分な食肉(牛タタキなど)を乳幼児やお年寄りには食べさせないようにしましょう。

・食品や水の他、患者や保菌者の便を介し、少ない菌量でも感染するため、患者や保菌者の便で汚染した衣類、寝具、おむつは、塩素系漂白剤に浸してから洗濯しましょう。

・患者さんは、排便後はせっけんをよく泡立てて流水で手を洗った後、消毒用アルコールで消毒しましょう。また、患者さんや保菌者の排泄物などの世話をした後も十分に手を洗いましょう。

腸管出血性大腸菌感染症にかかったら?

安静にし、水分を補給し、消化しやすい食事を摂る。

水分も取れない場合は、輸液をすることもある。

筋を体外へ排出するために、下痢止めや痛み止めの薬の使用は控えましょう。

*早めに医療機関を受診し、相談や必要な治療を受けましょう。

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