大腸ガンとは
大腸粘膜により発生した悪性腫瘍で、大部分は腺癌である。
大腸ガン疫学
わが国では食生活の欧米化に伴って、近年増加傾向にある。男性では秋性腫瘍の死因第3位となり、女性では1位を占めている(平成20(2008)年)
大腸ガンの成因・病態生理
成因は明らかではないが、ガン遺伝子の関与が示唆されている。食事との関連も知られており、高脂肪食、低線維食の食習慣のある人や胆のう切除後の人に発生率が多い。炎症性腸疾患で長期に大腸炎が持続している例にも発生しやすい。また、大腸ポリープのうち、過形成ポリープのガン化はまれであるが、腺腫性ポリープはガン化しやすい。
大腸ガンの症状
初期には症状に乏しく、とくに右側(上行結腸側)の場合は進行するまで症状が出にくい(便に流動性があるため)。左側の場合は便秘が多い。少量の持続出血による鉄欠乏性貧血で気づかれることもある。進行すると腹痛、便通障害、便の細小化、血便、腸閉塞がみられる。
大腸ガンの一般治療
内視鏡的切除術、外科的切除、化学療法(抗がん薬)
大腸ガンの予後
進行度による