めまいとは?
めまいの症状を訴える人が増えています。ときには危険な病気のサインのこともあり、「たかがめまい」とあなどれません。メカニズムから日常生活での対処法などを知っておきましょう。
立ちくらみがする。ふわっと宙に浮いたような感覚になる。目が回って体の力が抜けてしまう。足元がふらつく。まっすぐ歩けない。頭がクラクラする。天井が回っている。
めまいを起こしやすい人
・肩こりのある人…血液循環が悪くなり、脳の血液が足りなくなる。
・ストレスをためやすい人…ストレスをためると左右の内耳のアンバランスをカバーする小脳の働きが低下しバランスがくずれる。
・冷え性の人…血液循環が低下している
・貧血の人…鉄欠乏性貧血の人は身体に酸素が行き渡らなくなり脳が酸欠状態。
・妊娠中の人…子宮の周囲に血液が集まっているため脳への血液が不足する。胎児の成長に鉄分が使われるので不足する。
・更年期の人…ホルモン分泌、自律神経のバランスが崩れやすい。不眠、精神不安、ほてりなどの要因。
・大きな音にさらされる職業の人…工事現場など常に大きな音の中で働く人は内耳にダメージを受け難聴に。
めまいを起こしやすい時
- お風呂から上がった時
- ダイエットなどで食生活が悪い時
- 過労や睡眠不足
- 騒音を浴びた時
- 生理前から生理時
- 激しい運動をした時
- 薬を飲んでいる時
- 風をひいて熱があるとき
- 急に立ち上がった時
・脳の血液が不足する「立ちくらみ」タイプ
脳へ送られる血液の量が不足する事で起こります。目の前が真っ暗になったようになる「立ちくらみ」は典型的な例。
立ち上がった時、重力の影響で下がった血液を押し上げる力が間に合わず、一時的に脳の血液が不足してしまうのです。
肩こりなどで脳への血液循環が滞っているときや、内臓の出血やけがなどで急に大量出血したときにも、脳への血流が不足してめまいにつながります。
また鉄欠乏性貧血で脳に酸素がいかないときも、めまいが起きる。
原因:肩こり、冷え性、水分不足、低血圧、鉄分不足
対策:水分をとる。血行をよくする食事 しょうがやにんにくなどビタミンE(アーモンド、ピーナッツ、アボカド、うなぎ)。ストレッチで血液循環をよくする。鉄分(レバ、あさり、まぐろ、かつお)+ビタミンC
・内耳のトラブルがある「グルグル・フラフラ」タイプ
耳の内耳には身体の平衡感覚を感じ取る三半規管と、音を感じるカタツムリのような蝸牛間があり、隣りあわせで影響しあっている。
騒音刺激や病気などで内耳にみずぶくれができるなどのトラブルが生じると、身体のバランスが取れなくなりめまいが起きる。
内耳の急性トラブルはグルグル、慢性化するとフラフラするのが特徴。小脳トラブルでも起きる。
原因:はきけ、耳鳴り、大音量で音楽などをよく聞く、睡眠不足、ストレスあり、耳の聞こえ悪い
対策:大きな音は避ける90デシベル以下。平衡感覚のトレーニング。
・精神的な要因でおこる「フワフワ」タイプ
精神的に不安定でうつ状態にあったり、ストレスから自律神経失調状態にあるとき起こりやすい。
脳内物質の変化から起こる事も考えられるが原因不明。眠れない、だるい、頭が重い、全身の不調(不定愁訴)を伴う事が多い。
原因:寝つき悪い、寝れない、食欲ない、だるい、気分が落ち込む、
対策:お風呂でリラックス。趣味で気分転換。アロマテラピー。
めまいにかかわる病気
メニエル病…
内耳にリンパ液が異常にたまりおこる。
突発性難聴…
突然耳が聞こえなくなる。片方の耳が多いがまれに、両耳も聞こえなくなる。
うつ病…
気持ちが落ち込み、やる気がなくなり、精神状態が不安定になること。
自律神経失調症…
自律神経(副交感神経と交感神経)のバランスがおかしくなりおこる。
不整脈…
心臓の脈拍が不規則でおこる。頻脈(速い)や徐脈(遅い)とリズムが悪くおこる。