骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは骨量の減少と骨微細構造の変化のために、骨がもろくなって骨折しやすくなった病態である。
骨粗鬆症の疫学
80歳前後では人口の約半分が骨粗鬆症、また、50歳以上の全女性の約1/4が骨粗鬆症である。 我が国での椎体骨折の有病率は40代では0~2%、50代では3~10%、60代では8~14%、70代では20~45%である。大腿骨頚部骨折は、80歳前後では1年間に人口の1000人当たり3~5人、90歳前後では1000人当たり約10人の頻度で発生する。
骨粗鬆症の症状
骨量の減少のみでは疼痛は生じないし、かならずしも骨の変形を起こすわけではない。しかし骨粗鬆症によってしばしば骨折と変形を起こす。そうすると症状を呈することになるので、骨粗鬆症の症状とは変形そのものと疼痛という単純な2つの症状にまとめられる。
骨粗鬆症による骨折には好発部位があり、①橈骨遠位端骨折、②上腕骨近位端骨折、③脊椎骨折、④大腿骨頚部骨折に遭遇する機会が多い。 また、脊椎の後弯変形により内臓を圧迫するため、肺の低換気や肺炎、逆流による慢性食道炎、便秘、食欲不振、嘔吐、亜イレウス状態などを起こすことがある。
変形性膝関節症の一般治療
骨折予防、薬物療法、運動療法、食事療法、禁煙。