筋肉調整テクニックとは
筋肉調整治療はいろいろと研究されてきており、ゴルジテクニックや筋紡錘テクニック、筋膜テクニックと直接筋肉に対して行うものや、NL(神経リンパ)やNV(神経血管)、ストレスレセブターといった反射を使ったものなどがたくさんあります。
ゴルジ腱テクニック
筋肉が骨に付着している部分に存在し、主に筋肉の腱の部分が筋肉の過度の緊張(収縮)により、損傷しないように中枢神経に伝える役目をになっています。
弱い筋肉を強くする
筋肉の起始、停止に指を置き、筋繊維に沿って筋腹方向に約2~3㎏の力で圧力をかける。
過緊張の筋肉を伸ばす
筋肉の起始、停止に指を置き、筋繊維に沿って筋腹とは反対方向2~3㎏の力で圧力をかける。
筋紡錘テクニック
筋肉の中心部に多く位置し筋繊維そのものが反射的に働くのを避け、動作をスムーズに安定的に、一定の位置に保持しようとするものです。
コルジ腱テクニックとは全く反対方向に2~3㎏の圧力で調整する。筋肉の紡錘部(筋肉の中心部近く)に指を置き受容器を遠ざけたり、近づけたりすることで調整します。
筋膜テクニック
筋肉は筋膜(深筋膜)でおおわれています。これが何かの原因で縮まっていると、中枢神経は筋肉が収縮しているものと勘違いしてしまいます。ところが、筋紡錘からは反対に伸びている信号が送られ、混乱してしまい正しい運動信号が遅れなくなります。中枢神経は身体を保護するように働くので、筋膜からの情報を選択します。
対象の筋肉を引き延ばしアイロンをかけるように伸ばしながら調整します。
DS(ダイナミックストレッチ)
過緊張している筋肉に対して、筋紡錘部に左右の母指をできるだけ近づけて置き、瞬間的に左右にはじく様に様にストレッチします。
反射テクニック
AKにはたくさんの反射テクニックがあります。その中で臨床に多く使われているNL神経リンパ、NV神経血管、内臓筋肉反射があります。
NL神経リンパ反射
1030年代にDr.チャップマン(オステオパス)はチャップマン反射を発見しました。これは、身体のあるポイントを刺激すると、それに関連した特定の臓器のリンパの流れが増加するというものでした。これを神経リンパ反射と呼んでいました。
反射位置は、身体の前面では肋骨間に沿って恥骨まで、後面は脊椎に沿って、その他、上肢、下肢の一部にも存在します。
このポイントは触診でき、特に体の前面では圧痛があるのでわかりやすい。後面は非常に分かりにくい。
このことは広く知られていましたがDr.グッドハートが臓器と筋肉の関連を発見したことにより融合し、筋肉の治療にも用いられた。
診断は特定の筋肉が弱い場合、対象のポイントにTLしインジケーター筋をテストすると弱く反応します。
治療は、若干強めにそのポイントに指先を当て回転刺激マニュピレーションを加えます。約30秒ほど続けます。右回旋、左回旋と同じ回数おこなう。