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のぼせの症状・原因・治療法について

のぼせの症状とは?

「のぼせ」とは、主に頭部や顔が急激に熱く感じたり、赤みが生じたりする症状を指します。頭や顔がほてるだけでなく、動悸や目眩、冷や汗、さらには手足が冷たく感じることもあり、全身のバランスが乱れることがあります。この症状は一時的なものもありますが、慢性的に感じる場合には対処が必要です。

のぼせの原因:西洋医学的な視点から

西洋医学では、のぼせは血流の異常や自律神経の乱れが原因と考えられます。以下に一般的な原因を示します。

1. 血流の滞り

血圧が上昇することで、血流が頭部に集中し、のぼせ感が引き起こされることがあります。特に、高血圧の方や動脈硬化が進んでいる方では、血液が滞ることでのぼせやすくなります。

2. 自律神経の乱れ

ストレスや不規則な生活習慣により、自律神経が乱れると、体温調整がうまくできなくなり、頭部が熱を感じることがあります。自律神経は体の機能をコントロールしているため、乱れると様々な症状が出やすく、のぼせもその一つです。

3. ホルモンバランスの変化

特に更年期の女性は、ホルモンバランスが変化するため、のぼせやすくなります。これはエストロゲンなどのホルモンが減少することで、体温調整がスムーズにできなくなるためです。

4. アルコールやカフェインの影響

アルコールやカフェインを摂取すると、血管が一時的に拡張し、のぼせ感が生じることがあります。これは一時的なものですが、頻繁に感じる場合は摂取量の見直しが必要です。

のぼせの原因:東洋医学的な視点から

東洋医学では、のぼせの原因は「気(エネルギー)」と「血(けつ、血液)」の流れが滞ることで、全身のバランスが崩れると考えられています。

1. 気血の滞り

「気」や「血」がスムーズに流れず、体内で偏ると、頭部に熱がこもりやすくなります。特に「肝」の気が上がると、ストレスやイライラが増してのぼせを感じることがあります。

2. 陰陽の不調和

陰陽のバランスが崩れることで、体が熱をうまく逃がせず、のぼせやすくなります。特に、更年期における「腎陰(じんいん)」の不足は、体の熱を冷ます力が低下し、のぼせを引き起こす原因になります。

3. 水滞(すいたい)

東洋医学では、体内の水分バランスも重要視されます。水分が体内でうまく循環せず「水滞」が起こると、のぼせやすくなると言われています。

鍼灸治療でのぼせを改善する方法

鍼灸治療では、全身のバランスを整えることが目的です。のぼせを改善するためのアプローチをいくつかご紹介します。

1. ツボを刺激して気血の流れを整える

のぼせの症状を改善するためには、ツボ(経穴)を使って「気血」の流れを調整することが効果的です。例えば、頭部の「百会(ひゃくえ)」や「合谷(ごうこく)」といったツボを刺激することで、気血が頭に滞らず、全身に巡りやすくなります。

2. 自律神経のバランスを整える

鍼灸治療は自律神経のバランスを整える作用があるため、のぼせを感じる方にも有効です。自律神経の安定化により、体温調節が正常に行われるようになり、のぼせ感が軽減されます。特に、背中や首にある「天柱(てんちゅう)」や「風池(ふうち)」といったツボを刺激することで、リラックス効果が得られ、のぼせを抑える効果が期待できます。

3. 冷えとの関係を改善

手足が冷たいと感じる場合でも、頭部がのぼせる方には、冷えを改善するためのツボを併用します。「三陰交(さんいんこう)」や「足三里(あしさんり)」などのツボを刺激し、体全体を温めることで、冷えとのぼせを同時に改善していきます。

4. 陰陽のバランスを整える

鍼灸治療では、東洋医学的に見た「陰陽」のバランスも重要視します。更年期ののぼせは「陰」が不足していることが多く、陰を補うツボを用いることで体全体のバランスを整えます。

のぼせに効くツボと自宅でのセルフケア

のぼせを感じたとき、自宅でも簡単にできるセルフケアをいくつかご紹介します。これにより、鍼灸治療と併せて効果を高めることが期待できます。

1. 百会(ひゃくえ)

頭のてっぺんにある百会は、気を下げる効果があり、のぼせを鎮める働きがあります。指先で軽く押しながら、深呼吸を繰り返すことで、頭の重さや熱が和らぎます。

2. 合谷(ごうこく)

手の甲にある合谷は、顔ののぼせに効果的です。親指と人差し指の間にあるこのツボを指で押すことで、顔や頭の血流を調整することができます。

3. 足三里(あしさんり)

膝の下にある足三里は、体全体の気血の巡りを良くし、のぼせを防ぐ効果があります。お灸などで温めるとより効果的です。

4. 天柱(てんちゅう)・風池(ふうち)

首の後ろにある天柱や風池は、リラックス効果が高く、自律神経を整えるために使われます。ここを温めることでのぼせや頭痛が軽減されることが多いです。

のぼせを防ぐための生活習慣

日々の生活の中でのぼせを防ぐための習慣を取り入れることも大切です。以下にいくつかのポイントを挙げます。

1. 規則正しい生活

不規則な生活や過度なストレスは、自律神経を乱しやすく、のぼせの原因となります。早寝早起きや適度な運動、バランスの良い食事を心がけることで、のぼせに対処しやすくなります。

2. 体を冷やさない

冷え性の方は、のぼせが起こりやすくなります。日頃から手足や腰回りを温めることで、体内の温度バランスが整いやすくなります。

3. 適度な水分補給

水分不足は体温調整を難しくし、のぼせを引き起こすことがあります。特に温かいお茶や白湯を少しずつ飲むことで、体内の水分循環が良くなり、のぼせを予防できます。

 

まとめ:のぼせを改善したい方へ

もし、日常生活に支障が出るほどののぼせに悩んでいるのであれば、一度鍼灸治療を試してみてください。鍼灸は、あなたの症状に合わせたオーダーメイドのアプローチが可能です。のぼせに特化した施術で、冷えやストレスも合わせてケアし、根本から体のバランスを整えるお手伝いをいたします。

私たちの治療院では、患者様一人一人の症状を丁寧にヒアリングし、最適な治療を提案いたします。のぼせにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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